注目の新gTLD運用、初の国内事業者による支援枠組みが誕生
株式会社ミライト情報システム(MIS)は、インターネット上のドメイン管理等を行う国際組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)より、4月24日付で、日本国内では初めてとなる新gTLDに関するデータエスクローエージェントの認定を受けたと発表した。
MISはこの認定を受け、レジストリサービスプロバイダである株式会社日本レジストリサービス(JPRS)と協業し、初の日本国内事業者のみによる新gTLDの運用支援が可能な枠組みを構築、新gTLDの開設から運用支援を行うサービスの提供を開始した。両社はレジストリ事業を開始する企業・団体をサポートしていく。
国内でドメイン名など登録情報の預託が可能に
gTLDとは、「.com」や「.net」といった分野に応じたトップレベルドメインのこと。これまでICANNにより、その創設には一定の上限が設けられてきたが、2012年の募集では従来の条件が廃止され、要件を満たした申請希望者には、原則創設を認めることとなった。これにより、社名やブランド名、地名などを用いた新gTLDの申請が続いている。
MISが認定を受けたデータエスクローエージェントというのは、ドメイン名の登録情報を預託する第三者組織のことで、新gTLDのレジストリは、このICANNが認定するデータエスクローエージェントに登録情報を預託するよう義務づけられている。登録情報を預託しておけば、登録管理業務を行う組織が別組織に移管した場合でも、そのドメイン名の登録管理業務が確実に継続できる。
これまでこうした認定エージェントは海外事業者のみだったが、MISが認定されたことで、レジストリ事業者などが日本国内でデータ預託を行うことが可能となった。
今後は、MISがデータエスクローエージェントとして、JPRSがレジストリサービスプロバイダとして、新gTLDの申請・運用の相談および支援など、国内のさまざまな要望に応えていくとしている。
株式会社ミライト情報システム プレスリリース
http://www.miraitsystems.jp/news/pdf/株式会社日本レジストリサービス プレスリリース
http://jprs.co.jp/press/2014/140425.htmlICANN
http://www.icann.org/