トヨタ、独自の渋滞情報を含むアプリ「TCスマホナビ」をリリース

トヨタ自動車株式会社は12月1日、スマートフォン向けのナビアプリとして「TCスマホナビ」をリリースすると発表した。利用料は無料で、対応OSはiOS 8.0以降、Android 2.3.3以上。それぞれApp Store、Google Playからダウンロードして利用することができる。

トヨタ自動車ではこれまで、スマートフォン向けのナビアプリとして、データ・コミュニケーション・モジュールなど車載通信機を通じ、各車両から収集されたビッグデータに基づく独自の渋滞情報「Tプローブ交通情報」を活かし、渋滞を回避できる最適なルートを案内する「T-Connectスマホアプリ」を年額2,500円の有償で提供してきた。

このほか、災害時の救援活動を支援するため、有事には通行実績情報のビッグデータを「通れた道マップ」として統合し、Webサイトで公開、スマートフォンでも閲覧可能にして広く無償提供を行ってきている。

今回、リリースされた「TCスマホナビ」では、これまでのナビ機能における視認性・操作性をアップさせるとともに、リアルタイムの「Tプローブ交通情報」や「通れた道マップ」を常時掲載、日頃から誰もが活用できる安心で便利な移動支援サービスとなっている。

ナビ画面の地図表示は、「クール」、「ライト」、「キュート」の3種類から選択でき、見やすいもの、好みのものをチョイスして使うことができる。交差点の拡大図表示や交差点名の読み上げ、一般・高速道路の切り替え機能や高速道路の分岐・合流案内、スマートICなどにも対応し、分かりやすい表示と音声案内で目的地までの快適なナビゲーションを提供する。

目的地までの経路としては、おすすめ候補となる5ルートが示される仕組みで、料金とともに各ルートをチェック可能、提案された中から任意で選択し、利用することが可能だ。表示は3D表示やターンバイターン表示に切り替えることもできる。ナビ中に圏外となった場合、自動でオフラインモードに切り替わるハイブリッド仕様ともなっているため、安心して使える点もポイントだ。

リアルタイムに提供される「Tプローブ交通情報」を考慮した、渋滞を避ける仕組みと、「通れた道マップ」での通行実績情報表示で、常に最適な経路を案内してもらえる。「通れた道マップ」は、被災地付近をできる限り安全に走行するための参考情報としても役立つ。

「通れた道マップ」表示は、平時は「通れた道」と、日本道路交通情報センターや道路交通情報通信システムセンターの情報をトヨタメディアサービスが提供する「交通規制情報」として提供。大規模災害発生時には、「渋滞・混雑情報」に加え、「被災地の航空写真」も合わせて表示させることで、移動をサポートする。複数地域での災害発生時も想定し、表示エリアを選択して閲覧できるようにもしている。

また「TCスマホナビ」は、外部のさまざまな事業者とオープンに連携する場としても活用・展開させていく方針で、第1弾として駐車場シェアリングサービスのakippa株式会社と提携。同社が提供するスマートフォンでの駐車場検索・予約、予約した駐車場までのナビ機能が搭載された。

今後、パーク24株式会社が展開する同様のサービスとも連携を開始する予定で、全国の月極駐車場・個人駐車場をシェアする駐車場シェアリングサービスをスムーズに利用できる環境を整備、アプリから直接予約できるシーンを拡張していく。

トヨタ自動車では、今後も一般生活者のモビリティライフを支援するツールとして「TCスマホナビ」サービスのさらなる充実化を図っていきたいとしている。




トヨタ自動車株式会社　プレスリリース
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/14380151/

App Store　「TCスマホナビ」
https://itunes.apple.com/jp/app/id1154773775?mt=8

Google Play　「TCスマホナビ」
https://play.google.com/