Flash Player 11ベータ、リリース
Adobeは、6月に64bit Linuxのサポートを中止したFlash Playerを、7月にリリースしたFlash Player 11ベータ版で再び 64bit Linux をサポートしたというニュースが流れ、Linuxの住人を驚かせた。
サイトSlashdotやブログサイトでも、脆弱性や安定性が問題になっているFlashに対する皮肉なコメントが寄せられている一方で、AdobeがFlashを再びLinuxに提供することを歓迎する意見が主流を占めている。
デベロッパー Jeff Hoogland 氏は、自分を含めて多くの人々が、Linux用のFlashを再び提供してくれたAdobe社は、Linuxコミュニティの中に潜在的な市場があると認識したのだと、Adobe社の決断を評価している。
Adobe社はFlash Player 11をベータ版としてリリースしており、実際の製品や、重大な任務を扱うシステムには使わないでほしいとしている。いずれにせよ、Adobe社がLinuxコミュニティに再び戻ってきたことは、どちらにとっても良い知らせである。
Linux版Flash環境の敷居の高さ
しかし、Adobe社はコンテンツ作成環境までLinuxコミュニティに提供したわけでない。LinuxでFlashアプリケーションを開発するには、コマンドラインベースのコンパイラとFlex SDKを用いなければならない。コンパイラはAdobe社がオープンソースとして提供しているが、一般の利用者にとっては敷居が高いものである。
![外部リンク](./images/bar_link.png)
Adobe Flash Player 11 Beta for Desktops
http://labs.adobe.com/technologies/flashplatformruntimes/flashplayer11/