ロイターは厳しい見方を紹介
ソニーは9月1日、Android搭載タブレット端末「Sony Tablet(ソニータブレット)」のSシリーズとPシリーズの2機種を発売を発表した。
ソニーストアでは、9月17日発売予定の、Sシリーズ「SGPT111JP/S」(Wi-Fi 16GBモデル)が44,800円、「SGPT112JP/S(32GB)」(Wi-Fi 32GBモデル)52,800円と、「iPad2」 Wi-Fiモデル 16GB 44,800円/ 32GB 52,800円と同じ価格となっている。
このことに関し、ロイターは、
「新しいタブレットで家電を再支配しようとするソニーのもくろみは、アナリストやガジェット評論家からの第一印象が圧倒的に悪いという、強烈な一撃を食らった」
と報じている。
「Sony Tablet」をあえて選ぶという勝算は?
実際、記事が指摘するように、アップルがiPadを発売してから1年半以上、サムスンがGalaxyTabを発売してほぼ1年遅れて、デザインセンスも勝るとは思えない最初のタブレットを、「iPad2」と同じ価格で発売し、さらに、Android搭載タブレット同士でのシェア争いの中で「Sony Tablet」をあえて選ぶという勝算がSonyにはあるのだろうか。
Sonyは、映画、音楽、ゲームといったエンタテインメント面で優位性を生かす戦略のようだが、考えが平板にすぎないだろうか。1周半も遅れてやってきてTOPブランドと同じ価格だ。ハード自体の抜きん出た性能で<Sonyが新しいことを始めた!><「Sony Tablet」を手に入れたい!>とする「ワクワク感」がなければ競争は厳しいのではないか、と思われても仕方ないのだろう。
Reuters 「Sony tablets fail to impress on price, hardware」ソニーストア