デザイン性の高い電極内蔵筺体を試作
株式会社村田製作所と日本写真印刷株式会社は9月15日、モバイル機器のワイヤレス充電に利用可能な筐体(きょうたい)を共同試作したことを発表した。
モバイル機器において、ワイヤレス充電機能の搭載ニーズが増えているが、電力を伝送するアンテナは機器の厚みに影響を与えるためデザイン上大きな問題となっていることから、村田製作所の電界結合方式ワイヤレス電力伝送技術と日本写真印刷の成形同時加飾技術を組み合わせることにより、デザイン性の高い電極内蔵筺体を試作したもの。
*画像はニュースリリースより
電極部が非常に薄く形成でき、機器への組込みが容易
電界結合方式ワイヤレス電力送伝技術は、TMMS社の電力伝送技術に村田製作所の回路設計技術を加え、さらに電極構造を工夫し、充電ポイント位置の自由度が高く、かつ高効率のワイヤレス電力伝送を実現したもの。
電力伝送のインターフェースとなる電極部が非常に薄く形成できるため、機器への組み込みが容易で、充電台の素材としては、透明、フレキシブルな樹脂など様々な材質を利用可能であり、高いデザイン性を実現した。また、日本写真印刷の成形同時加飾技術を用い、筐体に電極を実装することで、電力伝送効率を向上させることができるという。
用途:携帯電話、スマートフォン、携帯音楽プレーヤー、ポータブルゲーム機、DSC、タブレットPC、ノートPCなどモバイル機器、照明、装飾品、住設関連などのワイヤレス充電および、電力伝送
試作品は、「CEATEC JAPAN 2011」の村田製作所ブースにて、展示およびデモンストレーションを実施予定としている。
村田製作所 ニュースリリース