急増するネットベンチャー
今、インドネシアでインターネットのベンチャー企業が急増している。とくにリーマンショック以後は、若い起業家を中心とした関連事業への国内外からの投資も増え、外資企業のM&Aも盛んに行われている。まさに台頭著しい動向がここにある。
その代表格はコミュニティーサイト「カスクス」(kaskus.com)」を運営する新興企業、ダルマ・メディア・インドネシアだ。ウェブサイトの情報提供会社アレクサの統計によれば、このカスクスの1カ月あたりの閲覧数はいまや地場系サイトではダントツのトップ。海外大手サイトと合わせても6位に食い込むほどという。
インドネシア特有の事情も背景に…楽天も参入
固定電話の普及率が低いため、多くの利用者が携帯電話経由でサイトを閲覧しているという点がインドネシアの特徴であるが、より快適な通信環境で使用できるスマートフォンが低価格化し、普及してきていることも業界の拡大を後押ししている。
5月26日には楽天株式会社(東京都品川区)もインドネシア最大の複合メディア企業であるPT Global Mediacom Tbkと合弁企業を設立。インターネットショッピングサービスへ本格参入した。
海外の大手企業も交え、インドネシアのネットビジネスは今後さらに成長を続けていくと考えられる。日本への参入、また日本からの参入も増加するのではないだろうか。今日も著しい成長を続けるインドネシアのネット業界。時代の波は確実に動いている。世界的に名をはせる人物が登場する日も遠くはないのかもしれない。
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KASKUS・
楽天ニュースリリース