第3者のメールアドレスが閲覧・変更可能に
NTTドコモのスマートフォン向けサービス「spモード」で深刻な障害が発生し、問題となっている。これは25日1時41分から9時14分までの間に発生していたもので、この間、ユーザーの各種登録情報を閲覧したり、変更したりするための設定画面が、第3者からもアクセスできるようになっていたという。
NTTドコモでは、9時14分からサイトを停止させ、被害の拡大防止とともに修復作業にあたり、13時37分にサービスを復旧させたそうだ。本来のユーザーでない人物の端末に、個人情報の設定情報サイトが表示されるという、驚きのトラブルであり、26日になってなお波紋が広がっている。
障害によって影響を受けたユーザーも
この障害によって、メールアドレスを変更されるなど影響を受けたユーザーが約1000契約あるという。NTTドコモでは、現在詳しい調査を進めているが、該当するユーザーは特定可能なため、同社から速やかに直接連絡し、対応するとしている。
spモードは、iモードメールアドレスでメールができるなどのサービスを提供するもので、この設定情報画面では、「メール設定」でメールアドレス、「spモードパスワード変更」でパスワードなど、登録情報を閲覧したり変更したりできる。このほかにも「Wi-Fi設定」「基地局を利用した位置情報」「spモードフィルタカスタマイズ」「公衆無線LAN設定」などの設定も取り扱うサポートサイトとなっている。
NTTドコモによれば、今回の原因は、アクセス管理サーバーでソフトウェアを変更した際、設定を誤ったことにあるという。本来は安心・快適に使えるためのサービスであるはずのもの。このような障害が発生しては台無しだ。安全な通信環境確保、個人情報保護のため、徹底した再発防止が望まれる。
NTT docomo ドコモからのお知らせ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/120725_00_m.htmlspモード
http://www.nttdocomo.co.jp/service/provider/spmode/index.html