IP電話のNTT牙城崩しへ
現在NTT東日本およびNTT西日本の光サービス「フレッツ光」ユーザーに提供されているIP電話「ひかり電話」。近年、その契約数は増加しているが、このIP電話サービスに来年度、ソフトバンクが参入する方針であることがわかった。近く総務省が特例措置として、認める見込みだという。
IP電話は他社サービスも提供されているが、通常の電話番号をそのまま利用できるIP電話は「ひかり電話」のみであるため、利用者のほとんどがこれを選択している。よって、NTT東西の独占状態ともいえる。
ソフトバンクはこの牙城崩しにかかる見込みで、来年1~3月には試験サービスを開始。品質基準などを検証したうえで、4月以降、本格的にサービス提供を行っていく予定だ。
より割安感を出す方向で検討中
IP電話は、通常の固定電話よりも割安で、「ひかり電話」は、月額区本領が525円、通話料金は全国一律3分8.4円となっている。ソフトバンクでは、これに対抗するため、自社設備の活用で、基本料を500円以下に、通話料もより割安に設定できるよう、調整を進めているという。
ソフトバンクはNTT東西から光回線を借りるかたちで、自社ブランドの光サービスを提供していたこともあるが、2009年には撤退。現状としては、NTT東西の代理店となり「ヤフーBB光ウイズ・フレッツ」でフレッツ光を販売している。このIP電話利用者もすべて「ひかり電話」を契約しているという状態だ。
今後、ソフトバンクは「ヤフーBB光ウイズ・フレッツ」の既存ユーザーおよび新規契約者向けに、独自のIP電話サービスを売り込み、このサービスそのものの付加価値向上と契約者あたりの月間収入アップも狙っていくとみられる。
ソフトバンク株式会社
http://www.softbank.co.jp/ja/フレッツ「ひかり電話」
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