米国外へも波及、東京へも
高い失業率や格差の拡大、一部の富裕層の富の集中、オバマ政権の対応などへの抗議をかかげて米ウォール街周辺で繰り広げられるデモ活動。「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に始まった運動は、ウォール街のみならず全米各地へ拡大しているが、さらに国外へも影響が及び始めている。
世界各地でデモの呼びかけが開始されており、オーストラリア5都市、カナダ8都市、ヨーロッパ13都市、メキシコ1都市が対象となっている。さらに、アジアでは唯一となるが、日本でも東京を対象に、ネット上で呼びかけが行われている。
世界は10月15日がカギか?東京の詳細は不明
東京での呼びかけは、やはり“占拠せよ”を合言葉にしているらしく「Occupy Tokyo」という公式サイトが立ちあげられている。FacebookのページやTwitterのアカウントもつくられており、英語での支援メッセージも見られる。
だが、東京の開催日時や場所、方向性などは、まだ確定的にはなっておらず、東京電力を標的にするもの、TPPを標的にするもの、霞が関・永田町を標的にするもの、労働運動などあがる声も様々のようだ。公式サイトではログインすることでディスカッションをしたり、コミュニケーションをとったりするツールが用意されている。このなかで賛同者は情報交換を行っていくものとみられる。
ヨーロッパではデモの予定日が10月15日に集中しており、この日が世界各地でのデモ活動のひとつのXデーになるようだ。日本の動きにおいても、この15日までに内容を詰め、行動に移そうという書き込みがあり、15日に動きがある可能性はある。ただ、15日にこだわらずより強固な組織化を図ることが先決と訴える意見もあり、ぎりぎりまで決定とはいえない状況と思われる。
また、同日の15日は、繰り返し行われているフジテレビへの韓流偏重姿勢への抗議デモが、東京・銀座で予定されている日ともなっている。15日は各所のデモが警戒される日となりそうだ。
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