リアルタイムの交通状況表示をリリース
Googleがパソコン向けの「Googleマップ」およびスマートフォン向けのアプリ「Googleマップ」最新版で、道路の渋滞情報などをリアルタイムに表示する「交通状況」の情報提供を開始した。利用はもちろん無料で、スマートフォン向けにはiOS版、Android版がそれぞれ用意され、このサービスにも対応している。
今回、リリースされた「交通状況」サービスは、日本全国の道路の渋滞状況を4段階の色分けで、地図上に表示するというものだ。Googleマップの右上のレイヤーから「交通状況」を選択すると表示される。渋滞が起きていて、車の流れが低速になっている場所が赤で示され、さらに混雑している最も低速なところは赤と黒の点線になる。逆にスムーズに流れているところは緑の表示だ。
独自の状況計算、都市部では精度高し
マップは日本全国をカバーし、サービスも全国対応している。「Googleマップ ナビ」では、この情報をもとに、目的地までの到着時間を計算することもできる。
渋滞状況は、Googleが独自に算出するもので、アプリから匿名で送信される位置情報、速度データをもとにして計算されているという。そのほかの企業や団体から提供されるデータは用いられていないため、大量のデータが集まりやすい都市部では精度が高くなるが、そうでない地方においては精度は低くなることが見込まれる。その点は注意が必要だ。
匿名データは、スマートフォンの「Googleマップ」アプリで、ユーザーが現在地表示を行う「My Location」機能を有効にしている場合に提供されるものとなる。位置情報、移動速度が匿名化されて、今回のこの「交通状況」に反映されるということだ。ちなみに「My Location」機能は、ユーザーが任意にオン・オフを選ぶことができる。
米国内ではすでに2007年に開始されていたこのサービス。年末年始の渋滞情報、交通情報の入手に活かしてみるのもよいだろう。
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