文庫本サイズ、7.85インチ版登場?
来年早い時期にリリースされるというウワサがもっぱらの
iPad3だが、DIGITIMESは16日、
アップルが12年中に現行の
iPadより小型の
7.85インチの
iPadをリリースする可能性を報じた(現行は9.7インチ)。リリース時期は
第4四半期。サプライチェーンからの情報としている。
これは、
アマゾンから発売された
7インチの「
Kindle Fire」に対抗するためと見られている。同じニュースを伝えた9to5Macによれば、「
Kindle Fire」の売れ行きは好調で、
アップルはその対抗馬として
7.85インチiPadリリースの必要に迫られているという。
[Kindle Fireへの対抗馬としてiPadミニ投入?]
DIGITIMESは、7.85インチのパネルは
LG Displayと
AU Optronicsから調達予定で、サプライチェーンのメーカーは12年の第2四半期には生産を開始する見込みだという情報ソースの指摘を紹介している。
故ジョブズ氏は完全否定だったが…
ちなみに、故
スティーブ・ジョブズ氏は、
噂になっている7インチ版のiPadはない
と断言していたそうだ。アスキー総合研究所が5日の記事で紹介している。
ジョブズ氏の「
DOA(Dead on arrival)発言」の中にあるもので、その理由として、
1:タブレット用アプリには9.7インチ以上が必要である
2:7インチはスマートフォンとしては大きすぎる
という点を挙げている。要するに、帯に短し、たすきに長しということか。
しかし、7インチは文庫本程度の大きさであり、電子書籍を読むためにわざわざ
iPadを取り出すのは大げさと感じている電子書籍愛好家には向きそうだ。7インチならポケットにも収まる。一方、アスキー総合研究所は、さまざまなクラウドサービスを使う道具として「クラウドのリモコン」的なポジションがありえると指摘している。
DIGITIMES
Apple to launch 7.85-inch iPad in 2012, say sources9TO5Mac
Digitimes: Apple to begin producing 7.85-inch iPads in Q2 2012アスキー総合研究所
ジョブズの否定した7インチタブレットこそが、クラウドのリモコンになる