メガネのスクリーンに情報投影
20日、英情報サイトMail Onlineが興味深い記事を掲載した。それは、
Googleがメガネ型の
ウェアラブル・コンピュータ(※)「
コンピュータ・メガネ」を開発しているというウワサだ。メガネのように“かけ”て使用、通常のメガネのレンズにあたる部分が透明なスクリーンになっており、メガネ越しに見える現実の景色にさまざまな情報を重ねて表示するという、まさにSF映画そのもののようなハイテクメガネだ。
これは、
Googleのトップシークレットの研究部門「
Google X」で開発が進められており、すでにプロトタイプの最終段階にあり、メガネのアーム部分にいくつかのボタンがついているのを見落とせば、外見的にはほとんど「縁の厚いメガネ」にしか見えないほどだという。また、記事では、
Googleが最近、
MIT(マサチューセッツ工科大学)の
ウェアラブル・コンピュータのスペシャリスト
Richard DuVal氏を雇ったことも紹介されている。
[Mail Online掲載、コンピュータメガネのプロトタイプ?]
なぞのGoogle Xの存在が明らかに
透明なスクリーンに関しては、先日、当ネットベンチャーニュースでも取り上げたように(下部にリンク)、
Samsungがすでにデモンストレーションを行っている。また、「
Google X」については、秘密の研究部門というとなにやら眉唾のようにも感じられるが、実際は、13日にThe New York Timesがその存在をすっぱ抜いており、
Googleもその存在を認めている。
The New York Timesの記事によれば、「
Google X」においては、研究者が多くの非常に野心的なアイディアについて研究をしているという。今回の「
コンピュータ・メガネ」もこの「
Google X」から生まれて来た。
Appleも少数のグループが
ウェアラブル・コンピュータの研究を進めており、こちらもすでにプロトタイプの段階にあるとのウワサもある。これについては、18日にThe New York Timesが報じているが、
Appleの場合は
腕時計タイプのようだ。いずれにしろ、スマホの次は本格的に「
ウェアラブル・コンピュータ」の時代になりそうだ。しかも、それもそう遠くない未来に現実となりそうで、楽しみである。
※ウェアラブル・コンピュータ:腕時計型やメガネ型で、wearable(着用できる)コンピュータのこと。
Mail Online
Google 'to unveil' hi-tech Google Glasses that put a screen of information over the worldThe New York Times
Google’s Lab of Wildest DreamsThe New York Times
Disruptions: Wearing Your Computer on Your Sleeve
http://bits.blogs.nytimes.com/2011/12/18/wearing-your-computer-on-your-sleeve/ネットベンチャーニュース
サムスン 透明で、しかも3D対応のフレキシブル-モバイルディスプレイ発表?
http://www.netventure-news.com/news_anLOa7Hijy.html