2014年の打ち上げを目指し開発スタート
NECが25日、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載するための探査機システムの設計を開始したことを発表した。日本中に感動をもたらした、あの「はやぶさ」の後継機として注目される。
今回の「はやぶさ2」は、より高い周波数で、大容量のデータ転送を可能にする「Kaバンド通信」や、小惑星の表面の形状を測定する「レーザー測距」、表面温度などの情報を収集する「中間赤外カメラ」、実際の地形や鉱物の分布などを計測する「多バンド可視カメラ」といった探査システムが搭載される予定だそうで、NECの先進技術がこれらの開発に生かされる。
搭載された「はやぶさ2」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)により2014年に打ち上げられ、小惑星「1999JU3」を目指すこととなる。
帰還は2020年末、成果に期待
目標の小惑星への到達までには、約4年かかるとみられており、2018年半ばが予定されている。到着後、小惑星に1年半ほど滞在してサンプルを回収し、地球へ帰還するのは2020年末になる見通しだそうだ。
今回も壮大な計画となるが、太陽系の起源およびその進化の解明、宇宙の生命の誕生の謎などにせまる成果が得られるのではないかと期待される。はやぶさに続いてシステムを取りまとめることとなったNECの開発動向も楽しみだ。
NEC プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/1201/2503.htmlJAXA はやぶさ2プロジェクト
http://b612.jspec.jaxa.jp/hayabusa2/JAXA 小惑星探査機「はやぶさ2」
http://www.jaxa.jp/projects/sat/hayabusa2/index_j.html