SNSでの確執が現実の殺人事件に発展
米国でFacebook上での確執を発端とした殺人事件が発生し、波紋を呼んでいる。12日、AFP通信が伝えたところによれば、テネシー州の若い夫妻が1月31日早朝、頭部を撃ち抜かれて死亡、亡くなった女性の腕には、小さな赤ちゃんが抱かれていたそうだ。
警察当局が現地時間の10日明らかにした情報では、殺害されたのはBillie Clay PayneさんとBillie Jean Haywoethさんの2人。遺体は約5時間後に、彼らの友人によって発見されたという。現在、Jaime Lynn Curd容疑者とMarvin 'Buddy' Potter容疑者が殺人容疑で拘留されているそうだ。
この2人が殺人に至った動機は、一人の女性、Janell PotterさんのFacebookがカギとなっている。
Facebookにはまり関係断つと嫌がらせ、関与は?
Potterさんは体が不自由なこともあり、Facebookでの交流にはまって、1日の大半をこのSNSのアクセスで過ごしているという。
そのなかで依存する度合いが非常に高くなっていたためか、「友だち」にブロックされたり、「友だち」を解除されたりすると、激高するようになり、関係を断つ相手に対して、直接的な嫌がらせをするよう周囲に頼んだりしてもいたという。
ネット上や電話でも嫌がらせを行っており、その対象のひとつとなっていたのがBillie夫妻だったようだ。殺害されたこの夫妻は、前年にPotterさんを迷惑行為で告訴している。
こうして実生活でも確執が生まれ、PotterさんのボーイフレンドでPayneさんのまたいとこでもあるJaime Lynn Curd容疑者と、Potterさんの父親であるMarvin 'Buddy' Potter容疑者が犯行に及んだとみられているというのが今回の事件の概要だ。
Facebook上でのトラブルが殺人事件にまで発展したというショッキング性とともに、Potterさんが事件において一定の役割を果たしたとみなされるのかといった点が、前例のない事件として米国内で注目を集めている。
AFPBB News
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