難波宮の大極殿がデバイスの画面に出現
大阪歴史博物館が、
AR(拡張現実)を利用した展示ガイドシステムを4月から導入するという。msn産経ニュースが22日、報じた。これは展示物とスマホやタブレットなどを連携させるシステムで、
「難波宮展示ガイドシステム」では、たとえば難波宮史跡公園で、現在残っている大極殿の基壇にスマホなどのデバイスをかざすと、
(1300年以上前に存在した)大極殿が画面上に“出現”する
という。
AR(拡張現実)とは、現実の映像の上にさまざまな情報を“上乗せ”して表示できる技術。わかりやすい例のひとつがアプリ
「セカイカメラ」で、iPhoneのカメラを街に向けると、iPhoneの位置情報を利用して、映し出されている建物などに情報が重ねて表示される(下部にビデオ掲載)。
聖武天皇と“記念撮影”も
このAR技術を利用したのが
「難波宮展示ガイドシステム」で、記事によれば、前述した基壇の上では、大極殿内部も“体感”でき、さらに、
聖武天皇や鑑真ら難波宮ゆかりの人物と“記念撮影”できる
という楽しい機能もある。
AR技術は博物館のガイドなどには非常に有効だと思われるが、
遺跡を対象にしたAR技術の活用は、全国でも珍しい
という。記事では、
「想像が難しい往時の姿を、現代の技術を駆使して示すことで利用者の理解を助け、現在と過去との結びつきを実感してほしい」
とする同歴史博物館の話が紹介されている。
「難波宮展示ガイドシステム」は専用のアプリ
「AR難波宮」をダウンロードして利用する(ダウンロードは4月から可能)。
※難波宮は652年頃、孝徳天皇によって完成、その後、奈良時代に聖武天皇によって再び造営された(大阪日日新聞による)。ARに関する情報は、サイト「今さら聞けないIT用語 AR(拡張現実)ってなに?」によった。
msn産経ニュース:スマホに往時の難波宮 AR技術で再現“記念撮影”も 大阪歴史博物館
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120222/osk12022202050002-n1.htm大阪歴史博物館
http://www.mus-his.city.osaka.jp/大阪日日新聞:難波宮を体感 大阪歴史博物館がアプリ開発
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/120222/20120222023.html今さら聞けないIT用語 AR(拡張現実)ってなに?
http://www.tty-bot.info/iTunesプレビュー:セカイカメラ
http://itunes.apple.com/jp/app/sekaikamera/id320987601?mt=8[セカイカメラ]