固定電話番号での発着信がいつでもどこでもスマホで可能に!
日本通信株式会社は5日、スマートフォンなどモバイル端末で固定電話の番号による発着信が行えるサービスを開発したと発表した。総務省の規制緩和方針を受けて展開する新事業戦略、MVNOおよびシステム・インテグレータ、メーカーや金融機関などへさまざまなサービスを提供する「MS Enabler(モバイル・ソリューション・イネイブラー)」としてのサービス第1弾となる。今後パートナー企業を通じ、順次提供していくという。
このサービスは、SOHOや個人事業主、在宅ワーカーなどを想定して提供するもの。固定電話の番号にかかってきた電話を、手持ちのスマートフォンで受けることができる。また、スマートフォンから、その固定電話番号での発信も行えるため、ひとつの電話番号により、いつでもどこでも、日本国内における発着信が可能になるとしている。
設定もごく簡単!信頼感のある固定電話番号をフル活用
固定電話番号は、モバイルの電話番号に比べ信頼感が高く、名刺などに記載するものの、少人数オフィスや個人事業主の場合、固定電話の設置場所から人が出払ってしまい、電話に出られないケースが多かった。そのため、外出先からでも同じように発着信できるようにしたいというニーズは高く、さまざまな対応サービスが存在している。
しかし、初期設定が技術的に複雑なサービスがほとんどであるほか、転送タイプのサービスとなるため、着信時には転送料金が課金されたり、スマートフォンから発信する場合には、相手の電話番号の前に事業者が指定する特定の番号を入力しなければならなかったりと、利便性面でも、コスト面でも課題が多かった。
日本通信が発表した今回の固定電話モバイルサービスは、こうした悩みを解消する。日本通信がモバイルIP電話戦略として取り組んできた、高音質・低消費電力のモバイルIP電話技術と周辺機器などを統合するプラットフォームを活用して設計したサービスとなっており、ユーザーはごく簡単かつ手軽にこれを利用できる。
利用を開始するには、専用アダプタの「SkyGateway」に固定電話とインターネットのケーブルを差し込めばOK。あとは自動設定が完了するのを待っていると、数分でスマートフォンが固定電話の受話器として使えるようになる。
これで固定電話あてにかかってくると、固定電話とスマートフォンが同時着信するようになり、またスマートフォンで固定と同じ電話番号から相手へ発信することもできるようになる。通話料金も固定電話と同じで、無駄なコストをかけずに利用可能だ。
日本通信では、今後新たな事業戦略のもと、さらに付加価値の高いサービスを提供していきたいとしている。
(画像はニュースリリースより)
日本通信株式会社 ニュースリリース
http://www.j-com.co.jp/news/release/1529.html