“プロジェクト管理ツール”から“コラボレーションツール”へ発展的にシフト
フェンリル株式会社は24日、同社が昨年3月にリリースしたクラウド型のデザイン業務向けのプロジェクト管理ツール「Brushup(ブラッシュアップ)」について、これまでのプロジェクト管理ツールから、コラボレーションツールへと発展的にシフト、より利便性の高い革新的サービスへと刷新させたことを発表した。
「Brushup」は、イラストや写真、動画などさまざまなデザインコンテンツの制作過程における依頼者と制作者のやりとりを、ブラウザ上の1つのタイムラインにおいて完結させることができるツール。
当初フェンリルでは、ゲーム関係やイラスト制作業界向けのツールとして提供していくことを想定していたが、リリース後、想定外の業界を含む多くの企業から問い合わせがあり、登録企業数は500社に。具体的には、出版物で用いる大量の写真画像における全社管理・活用や、建築現場における写真共有を活かした作業進捗管理といった用途で使いたいと導入を決めるケースなどがあったという。
そこで同社では、写真やイラストを共有・管理・活用し、それらを軸にコラボレーションするツールとして、幅広い業界に提供していく方針へ転換することを決めた。
新機能を続々追加、今後もさらなる機能追加で進化を遂げる予定
メールに代わり、やりとりを行うためのツールはすでに数多くあるが、複雑で使い勝手が悪いといった理由から導入にはいたらず、ほぼ全ての業務をメールだけでこなしている企業も依然多い。
しかし「Brushup」は、“イメージの見せ方”を中心に据え、その他の要素を必要最小限に絞り込んだUIデザインを採用していることから、見やすさや使いやすさ、普段IT系ツールやPCを使い慣れない層でも直感的に使えるものとなっており、この特徴も多くの企業・業種に支持が広がった原因とみられている。
そこで、メール・テキスト中心から、画像(イメージ)中心でスムーズにやりとりを行う業務スタイルを支援する、従来の基本機能や使いやすさはそのままに、新機能を追加。さらなる進化を目指していくという。
「Brushup」であれば、メールでの添付ファイル容量制限や、過去の情報を膨大なメールデータから探し出す手間などとは無縁で、必要な情報をイメージで素早く共有、引き出したい過去の画像もタグ検索ですぐに見つけることができる。
ユーザーの要望を受け、mp4フォーマットへの対応や、複数タグの一括登録機能、画像において指摘したい箇所を範囲指定してコメントできる「デザインフィードバック機能」、サムネイル上のデータを一括でダウンロードできる機能、アイコン設定機能、リスト表示モード機能、容量アラート機能などが、新たなものとして随時追加されている。
さらに、企業の壁、組織の枠を超え、複数のチームをつないで「Brushup」を利用することができる機能を4月にもリリースするという。これをもって企業間、組織間のコラボレーションを促進し、新しいビジネス創出に貢献するツールへと、本格的な一歩を踏み出す予定だ。今後の「Brushup」に注目したい。
(画像はプレスリリースより)
フェンリル株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000014032「Brushup」
https://www.brushup.net/