熊本地震の発生をうけ、ユーザーの声に応えた新機能を緊急追加
アールシーソリューション株式会社は28日、4月14日以降に発生した今回の熊本・大分地方を震源とする一連の地震発生をうけ、同社の提供する緊急地震速報アプリ「ゆれくるコール」の緊急アップデートを実施したことを明らかにした。ユーザーから寄せられた要望のなかでも、緊急度・優先度の高いものについて追加搭載した新機能でサポートしたという。
「ゆれくるコール」は、気象庁の発表する高度利用者向け緊急地震速報をもとに、ユーザーが設定した地点のゆれを計算し、推定震度や予想到達時間などをプッシュ通知で素早く知らせるアプリ。緊急地震速報以外にも、地震観測後の震度情報、津波警報・注意報の発表および解除情報の提供、体感した震度をみなで共有し、コメントで情報投稿を行う「ゆれ体感」機能などがある。
iOS版、Android版のいずれもが用意されており、2010年のリリース後、2015年10月に累計500万ダウンロードを突破、緊急地震速報関連のアプリでは、ユーザー数国内トップのアプリとなっている。対応はiOS 7.0以降、Android 4.0以上。
より速く、より分かりやすく
まず、より速く地震情報を伝えられるよう、「震度速報通知」機能を追加した。震度速報は、震度3以上の地震発生時に気象庁から発表される速報で、約1分半後には最新情報として提供されるもの。TVなどでの速報テロップ表示と同等の情報になる。「ゆれくるコール」では、従来各地の震度に関する情報をもとにした通知を行っていたため、地震発生から約5分後の情報提供となっていたが、大きな地震が発生した際などに、より迅速に情報を届けるべく、震度速報通知に対応させた。
また、通知される震度に応じ、通知音を選択・設定できるようになった。震度5弱以上と震度4以下を区別させることができ、画面に目を向けなくとも、音でどの程度の震度到達に関する緊急地震速報通知なのか知ることができる。視覚障がいのあるユーザーからの要望で実現したもので、視覚障がい者にも、健常者にも利便性の高い機能と考えられる。
さらに色弱のユーザーからの要望をうけ、震度マップ上に示す震度階級のアイコン、ゆれ体感画面のゆれ体感アイコン、地震一覧の震度階級表示における色表示で、新たに、気象庁で用いられているものと同様のユニバーサルカラーを採用した。設定画面の「震度表示色」で、オリジナルデザインと気象庁デザインを選択し、任意のもので利用できる。
このほか、発生した地震一覧から、気象庁サイトの地震履歴をすぐに参照できるリンクを追加、「ゆれくるコール」で示される過去10件の情報よりも、さらに多くの履歴をチェックできるようにした。多発する地震をうけた暫定的措置という。
また、ユーザーが体感したゆれをアイコンとコメントで投稿し合い、共有する「ゆれ体感」機能で、従来は一定時間が過ぎるとコメントが消えてしまう仕様となっていたが、過去コメントも表示できるようにした。今回の地震発生後、多く寄せられたコメントには、被災地でも有益と思われる情報や、応援メッセージなども多く含まれていたため、「もっと見る」ボタンを追加し、閲覧できるようにしたそうだ。
より速く、より誰にとっても分かりやすく使いやすいアプリとなった「ゆれくるコール」。安心・安全のためのツールとして大いに活用したい。
(画像はプレスリリースより)
アールシーソリューション株式会社によるプレスリリース(共同通信PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201604280246/App Store 「ゆれくるコール」
https://itunes.apple.com/jp/app/yurekurukoru/id398954883Google Play 「ゆれくるコール」
https://play.google.com/store/apps/yurekuru