「ドワンゴ人工知能研究所」発足
株式会社ドワンゴは11月28日、社内の研究機関として、人工知能に関する研究を行う「ドワンゴ人工知能研究所」を発足させたことを発表した。とくに汎用人工知能や全脳アーキテクチャに関する研究を進め、さまざまな社会的問題の解決を図っていきたいという。
ドワンゴでは、この研究所の所長として、一般社団法人人工知能学会理事および副編集委員長である山川宏氏を迎えるとしている。同氏は玉川大学脳科学研究所の特別研究員でもあり、全脳アーキテクチャ勉強会や汎用人工知能研究会の発起人の1人で、人工知能を研究専門分野とし、とくに認知アーキテクチャ、概念獲得、ニューロコンピューティング、意見集約技術などに詳しいそうだ。
世界的な課題に日本発の高度な人工知能の活用を!
「ドワンゴ人工知能研究所」では、今後、人類共通の課題となっている教育、エネルギー、環境、水資源、食糧、貧困、セキュリティなどの解決が難しい複雑なテーマについて、それを乗り越えてゆくために大きな貢献をするような日本発の高度な人工知能を早期に開発・実現することを目指していく。
研究開発にあたっては、ドワンゴのもつユニークな社内の気風と情報発信力を活かし、産学官を含むさまざまな機関との連携も促進させていくという。得られた研究成果については、社会と共有するべき性質のものであることから、随時発表の機会を設け、積極的に発信していくとしている。
所長に就任した山川氏は、次世代への贈り物となり得るような日本発の超人的AI(人工知能)の実現を目指すとコメントしており、今後の研究進展に期待が集まる。

株式会社ドワンゴ プレスリリース
http://info.dwango.co.jp/pi/ns/2014/1128/index3.html