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2024年11月24日(日)
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さくらインターネットら、世界最長級500mの超伝導送電に成功

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さくらインターネットら、世界最長級500mの超伝導送電に成功

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液体窒素を利用した直流送電試験の成功を発表
千代田化工建設株式会社、住友電気工業株式会社、学校法人中部大学、さくらインターネット株式会社で構成される、非営利共益法人石狩超伝導・直流送電システム技術研究組合は6日、経済産業省の委託事業として設置した高温超伝導直流送電システムにおいて、500メートルの超伝導送電試験に成功したことを発表した。この500メートルという距離は、超伝導直流送電において、世界最長級の送電距離になる。

このシステムは、北海道石狩市石狩湾新港地域に設置されているもの。超伝導送電は、極低温にすると電気抵抗がゼロになる超伝導体を用いて行う送電で、これまでの仕組みに比べ、送電ロスを低減したり、送電容量を増大させたりすることができる。

近年は絶対ゼロ度付近の極低温ではなく、比較的高温といえる-196度の液体窒素温度で超伝導となる材料が開発されるようになったことから、世界的にも実用化に向け研究が進んでいる送電方法だ。研究組合では、さくらインターネットの石狩データセンターと太陽光発電設備間、および特殊試験用設備での送電を行い、次世代送電システムとして、世界に先駆けた実用化を目指している。

超伝導送電
実用化に向けた3性能を達成!9月にはデータセンターへの送電試験を開始
今回の試験では、まず約3万世帯分の電力に相当するという、5kA、100MVAの送電能力を確認することができた。さらに、国内では例のない、超伝導ケーブルの公道への埋設による付設を実現することもできたという。

そして、新たな配管構造を採用することで、送電路への熱損失を低減し、これまでの約2分の1にまでロスをカット。液体窒素循環の損失も従来の約4分の1にまで低減することに成功した。研究組合では、今回の結果を踏まえ、今後実施する1,000メートルの実証試験で長距離化に向けた検証を進めるとしている。

9月からは、さくらインターネットの石狩データセンターへの送電試験もスタートする予定としており、今後の展開が期待される。


外部リンク

石狩超伝導・直流送電システム技術研究組合 プレスリリース
http://www.sakura.ad.jp/press/pdf/20150806

経済産業省 該当研究資料
http://www.meti.go.jp/policy/tech_promotion/kenkyuu

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