福岡県、速報値公表開始
連日報道されている
「PM2.5」。大気汚染物質のうち、直径が2.5マイクロメートル以下の「微小粒子状物質」を指すが、それは人の肺胞に侵入し、健康に害を及ぼす危険性もあることから、特に不安視されている。周知の通り、この「PM2.5」は中国から日本へ飛来している(※)。
福岡県は5日、サイト
「福岡県の大気環境状況」(下部にリンク)において、大気汚染物質の速報値の公表を開始した。PM2.5のほか光化学オキシダント、二酸化硫黄、二酸化窒素などの測定結果が地域ごとに一覧表示されている。
国内の大気情報は「そらまめ君」
PM2.5に関しては、環境省は平成21年に以下のような環境基準を設定している。
「1年平均値が大気1立方メートル中15マイクログラム以下、かつ、1日平均値が同35マイクログラム以下」
5日9時現在、福岡県内の最高値は苅田町で1立方メートル中28マイクログラムとなっている。
環境省も
「大気汚染物質の監視システム(愛称「そらまめ君」)」を公開、全国各地の大気汚染状況を24時間、情報提供している。同サイトは1月30日には、アクセス集中のためにつながりにくい状況になっていることが報告されている。大気汚染に対する不安の大きさが伺われる。
北京は“緊急状態”
事態の深刻な中国の大気汚染の状況(AQI=大気汚染指数)をリアルタイムに知ることのできるアプリも存在する。
・Air Quality China
・全国空気汚染指数 PM2.5
などで、中国国内の大気汚染指数がテキストや地図で表示される。また、時系列の変化もグラフ表示される。
実際に見てみると、こちらの状況はやはり深刻で、北京では「健康に関する緊急状態の警報」とされる数値301を頻繁に越える事態となっている。
なお、東京に限れば、アプリ
「東京の大気情報」でPM2.5の速報値を見ることが可能だ。「東京の大気情報」では、そのほか気温などの一般的な情報や、二酸化窒素、光化学オキシダントなどの状況も確認できる。
※PM2.5の発生源は中国に限らず、ディーゼル車の排ガスからも発生する。日本国内では、
中国・四国・九州地方では、1年間に観測されるPM2.5の5割程度、関東地方は約3割が中国から運ばれている(毎日jpより)
と考えられているという。
福岡県の大気環境状況
http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/taiki-new/Jiho/そらまめ君(環境省大気汚染物質広域監視システム)
http://soramame.taiki.go.jp/全国空気汚染指数 PM2.5
http://air.fresh-ideas.cc/Air Quality China
http://air.castudio.org/東京の大気情報(iTunesプレビュー)
https://itunes.apple.com/jp/app/dong-jingnoAQI(Air Quality Index)について
http://www.lantiantian.com/index.php/ja/about-the-aqi環境省:平成22年度大気汚染状況について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14869毎日jp:「PM2.5」って、どんな物質?
http://mainichi.jp/opinion/news/20130205ddm