ドコモ、日本初のMOOCサイト「gacco」を開設

株式会社NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェア株式会社は2月3日、日本初の大規模オンライン講座（MOOC・Massive Open Online Courses）提供サイト「gacco」（ガッコ）を開設、同日より受講生の募集を開始したと発表した。「gacco」は、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会（JMOOC）の公認を受けている。

「gacco」は、大学教授陣による本格的な講義を、年齢や学歴、居住地域等、置かれている環境を問わず、だれでも無料で自由に受講できるWebサービス。大規模かつオープンに講義を提供し、条件を満たした修了者には修了証も発行するという。NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが提供し、JMOOCが講師の推薦やサポートを行っていくとしている。

（画像はプレスリリースより）

3日から受講生募集が開始されているのは、4月14日より開講される東京大学本郷和人教授の「日本中世の自由と平等」、5月19日開講の慶應義塾大学村井純教授による「インターネット」、6月16日開講の早稲田大学栗崎周平准教授による「国際安全保障論」の3講座となっている。これ以降も順次講座を追加し、受講生募集を行っていく予定だ。

（画像はプレスリリースより）

パソコン、スマートフォン、タブレットに対応し、それぞれのデバイスに合わせた見やすい画面を用意している。受講生はこうした端末を用いて、講義をコンパクトにまとめた10分程度の動画を1週間に10本前後視聴、自己学習や他の受講生との掲示板を通じたディスカッションなどを通じて、そのテーマについての理解を深め、進行に応じて提示される選択式テストやレポートなどの課題に取り組んでいくこととなる。

全ての講義を受講した後、最終テストなどに取り組んで一定の修了条件を満たせば、「修了証」を取得することができる。発表によると、今後はこの「gacco」の修了証をキャリア証明等に活用できるよう、企業や大学に対しての働きかけも積極的に行っていくという。

東京大学の本郷和人教授の講座においては、オンライン学習で身につけた内容をもとに、対面で発展的な講義を行う「反転学習コース」も有償提供する予定といい、このMOOCにおける「反転学習コース」の提供は、世界でも初の試みとなるそうだ。なおこのコースでは、大学レベルの講座にチャレンジしたいという学習意欲の高い高校生を対象に、一般受講生とは別の無料枠も設けられることになっている。

経営やマーケティングなど社会人のキャリアアップにつながる講座や、海外の受講生も視野に入れる日本文化に関する講座等、多彩な講義が予定されている。将来的には、英語の講義や翻訳対応も完了させるという。

受講希望者は、まず「gacco」サイトの「登録」ボタンから必要事項を入力し、会員登録を行う。会員としてログインした後、受講募集中の講座における詳細ページへのリンクをクリックし、受講登録ボタンをクリックすればOKだ。これで開講日以降にログインすると、希望した講座を受講することができる。

自由なスタイルで学ぶことのできる「gacco」。関心のあるテーマをチェックしてみては。




NTTドコモ／NTTナレッジ・スクウェア／日本オープンオンライン教育推進協議会　プレスリリース
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/

gacco
http://gacco.org/