ジェイアール東日本企画らが公式提供開始へ
JR東日本グループの株式会社ジェイアール東日本企画は27日、Suicaをはじめとした交通系ICカード対応の交通費精算サービス「transit manager」を10月1日より提供すると発表した。JR東日本メカトロニクス株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社ビーマップと連携して展開する新サービスで、ビジネスにおける交通費申請・集計をスムーズにする。
「transit manager」は、交通系ICカードで乗車した鉄道やバスなどの利用実績から、交通費として申請するデータをユーザーが選択、簡単に集計できるようにする業務用のソリューション。Suicaだけでなく、PASMOやICOCA、PiTaPa、SUGOCAなど全国での相互利用に対応した10種類の交通系ICカード、それに仙台エリアで利用可能な「icsca」、モバイルSuicaにも対応する。
対応カードが使用される全国の鉄道駅とバス事業者に対応し、ICカード履歴による正確な乗車区間と運賃データを利用できる公式サービスとなっている点が強みで、新駅の開業や駅名変更といった駅情報の更新にも速やかに対応していくという。
利用・導入も簡単!スムーズで正確な交通費精算を実現
「transit manager」を用いれば、業務上の移動で用いた交通系ICカードを、オフィスに設置した専用端末や、ソニー社製の非接触ICカードリーダー・ライターである「PaSoRi」、またはNFC対応のスマートフォンといった対応機器にかざすだけで、カード内の利用実績データが読み取られ、サーバー上にアップロード、クラウドで管理できるようになる。モバイルSuicaの場合には、カードをかざす必要もなく、直接データ取得が行えるという。
クラウドベースで提供されるユーザー専用ページにWebブラウザでアクセスし、ログインすると、利用履歴一覧が表示されるため、業務用と私用の利用履歴データを区分し、コメントを付記するなどし、そのままデータとして交通費申請に用いることが可能だ。スマートフォンアプリからの操作も可能で、こちらでも手軽に移動データのチェックと交通費申請まで、完了させることができる。
作成された申請データは、PDF形式で出力・印刷できるほか、CSV形式での出力、業務システム連携用のインターフェイスからの取得などにも対応しており、導入企業に合ったかたちで柔軟に活用でき、交通費精算にかかる申請者の作業効率化と経理担当者の省力化が実現される。
従業員の登録や過去の利用実績確認、申請差し戻し、申請データの取得・参照といった管理者向け機能は、WebブラウザとAPIでの提供となり、アプリには対応しない。
「PaSoRi」対応のWindowsアプリと専用端末のサービスはオプション提供となり、WebブラウザとAndroid向けアプリの機能提供で、すぐに利用を開始できる「Standard」プランと、既存の業務システムなどと連携可能なAPI提供を含んだ「Professional」プランの2種類で展開する。
(画像はプレスリリースより)
株式会社ジェイアール東日本企画/JR東日本メカトロニクス株式会社/ソフトバンク株式会社/株式会社ビーマップ プレスリリース
http://www.jeki.co.jp/「transit manager」
http://tm.sf-unity.com/