モバイルWebブラウザからアクセス!「Twitter Lite」
米Twitterは現地時間の6日、Twitterサービスの軽量版となるモバイルWebアプリ「Twitter Lite」をロールアウトすると発表した。スマートフォンやタブレット端末のブラウザからアクセスして用いる。
近年、Twitterは代表的なSNSサービスのひとつとして、今起きていること、話題になっていることをチェックしたり、何気ない日常のコミュニケーションを楽しんだりと、さまざまな用途で活用されている。しかし、多くのユーザーを抱えるサービスであるほか、多岐にわたる機能の充実化により、サービスの重さも課題となってきた。
とくに利用する通信ネットワークのスピードが遅い環境や、データプランが高額になる場合、利用端末の容量が残り少ない場合などでは、Twitterを思うように使えなくなる。そこで、こうした本来のTwitterがもつメリットを十分に享受できない通信環境にあっても、Twitterの基本サービスを利用できるように再設計したのが軽量版「Twitter Lite」だ。
「Twitter Lite」では、データ利用量を最小限にし、データ読み込みの速度をアップ、不安定な通信環境下でも利用しやすい仕様とし、デバイス上の容量も1MB以下に抑えたという。こうした仕組みで、Twitterの基本機能であるタイムラインやツイート、ダイレクトメッセージ、トレンド、プロフィール、画像コンテンツのアップロード、通知といった各種機能が、Twitterの活用しにくい環境下でも使えるようにしている。
データ節約モードも搭載
「Twitter Lite」を用いれば、起動時や利用時の読み込み速度は最大で30%速くなり、2Gの通信速度回線を利用する地域のモバイルユーザーなどでも、ブラウザにアクセスできるスマートフォンなどを保有していさえすれば、Twitterを活用しやすくなるという。
モバイルWebブラウザから「mobile.twitter.com」にアクセスすれば誰でも利用でき、クライアントサイドのJavaScriptアプリケーションとして動作する。「Data saver」という節約モードも搭載されており、これを利用すると、最大70%のデータ量を軽減できるようになる。
プロフィールアイコンをタップし、「Data saver」モードを選択すると、画像や動画がプレビューで表示される仕様に変わるため、ユーザーはその中から見たいもの、利用したいものだけを選択してフルロードして閲覧する。
さらにGoogle Chromeで用いる場合、Twitter上で起きていることを通知してくれるプッシュ通知機能や、接続が一時的に切断されても利用を継続できるオフライン機能、「Twitter Lite」を端末のホームスクリーンにアイコンとして追加し、ワンタップ起動を実現させる機能も利用できる。
「Twitter Lite」は、6日より全世界で利用可能となった。今後はアジア太平洋地域やラテンアメリカ、アフリカなど、モバイル端末が導入されて間もない、限られた通信環境下にある人々にとって、とくに有益なものになると見込まれている。
(画像はプレスリリースより)
Twitter 公式ブログ 該当発表記事(プレスリリース)
https://blog.twitter.com/2017/introducing-twitter-lite「Twitter Lite」について
https://lite.twitter.com/