Excel入力もLINEで簡単！日本初の音声AI活用サービス「SPALO」

株式会社ミロク情報サービスの100％子会社である株式会社ビズオーシャンは3日、AI（人工知能）の音声認識機能を用いたドキュメント作成サービス「SPALO（スパロ）」をリリースすると発表した。スマートフォン内でチャットボットと会話をすれば、手軽にビジネスシーンの電子ドキュメントを作成できるサービスとなっている。

「SPALO」は、LINEのチャットボットであるLINE BOTとIBM Watson日本語版のAPI「Conversation Service」を活用して開発されたもの。コミュニケーションサービスとして親しみのある「LINE」上で、会話をするように、質問へ音声で答えていくと、その情報を規定のテンプレートに反映させた報告書や業務日報などの電子ドキュメントを作成できる。

音声入力したデータについては、作成段階から随時リアルタイムでプレビュー確認、手作業で編集を加えることもできる。完成したデータをPCへ送付して閲覧、編集したり、Excel以外のWordをはじめとするフォーマット、外部データベース、既存システムなどとの連携を図ったりすることも可能という。

新たにテンプレートを作成して使用するほか、現在、使われているドキュメントのフォーマットをそのまま変更せずに移行導入したり、使いながら調整を加えていったりすることも自由に行える。

いまやスマートフォンは日常に溶け込み、プライベートシーンだけでなく、ビジネスシーンでの利用も進んできている。しかしビジネスで頻繁に用いられるExcelに関してみると、スマートフォンアプリのダウンロード数は、Google Playで200位以下となっているなど、決して使用頻度が高いものとはなっていない。

これは、スマートフォンの小さな画面、小さなキーボードでは正確な入力を素早く行うことが難しく、かえって煩わしさを生じてしまうためと考えられる。そこでビズオーシャンでは音声AIによる入力サービスを考案、「SPALO」の提供に至った。

従来のチャットボットによる音声テキスト入力システムの場合、音声で入力された内容をそのまま表示させるものが大半だが、「SPALO」は話された文章を「IBM Watson」で品詞分解し、データを抽出して適切な位置へと入力するマッピング技術を搭載している。

これにより、自然言語で話すさまざまな入力音声を正しく分析・分類、記入項目が複数存在するような複雑なドキュメントでも、正しい項目を選び出して自動入力を実行し、誰でも話しかけるだけで素早く任意の資料を作成できるようになった。

移動中の営業担当者や屋外の建築現場、介護施設現場などで働く人々にとって、書類を作成したいとき、事務所にその都度戻ってPCを立ち上げなくとも、その場でスマートフォンを用いた音声入力を行えばスムーズに作業を完了できるなど、高い利便性を発揮するものになると想定される。

ビズオーシャンでは、日本最大の無料テンプレートサイト「bizocean」を運営し、紙媒体のビジネス文書を電子ドキュメントへと変換するサポートを展開してきたが、今回の「SPALO」リリースにより、単なるテンプレートの提供にとどまらず、ダウンロードしたドキュメントの入力・編集業務の支援にまで事業を拡大することとなった。同社では、2018年3月までに10万人のユーザー獲得を見込んでいるという。

「SPALO」には、個人利用向けの「パーソナル版」、法人向けの「BtoEプラン」、「BtoCプラン」が用意されており、「パーソナル版」ならば初期費用・月額基本料金無料で利用できる。ファイル保存回数ごとの課金体系となり、0～10回は無料、25回までは390円、50回までで490円、以後25回ごとに490円加算となる。支払いは「LINE Pay」での前払い方式だ。

法人向けはいずれも初期費用が30万円から。社内利用を想定する「BtoEプラン」は月額基本料金として、IDが10人までの場合5,900円、11人目以降は1人追加ごとに590円が加算される。ファイル保存料は25回まで無料。それ以後、25回ごとに300円のプラスになる。

顧客向けとして、病院での診察前診断書記入、美容室での予約チェックシートなど、不特定多数の利用を想定する「BtoCプラン」は月額基本料金が固定の25,000円、1,000回までのファイル保存が無料で、以後500回ごとに12,500円加算される。

（画像はプレスリリースより）




株式会社ミロク情報サービス／株式会社ビズオーシャン　プレスリリース
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