世界最大の市場、中国
ここ数年で、中国は携帯電話や自動車を始め、様々な製品の"世界最大の市場"となり、多国籍企業のグローバルマーケティング戦略における中国の位置づけは確固たるものになっている。
最近注目されているのは、中国のインターネット消費である。ボストンコンサルティンググループ(BCG)が5月6日に発表した新しい研究報告によると、中国のインターネット利用の増加に伴い、オンラインでの消費も急成長しているようだ。
オンライン消費の急激な増加
BCGの調査によると、2003年時点では、ウェブ上で商品を購入するのは中国の人口全体のほんの3%程度であった。しかし、2012年には20%に迫るであろうとの見通しが出ている。
中国における消費者関連のオンライン取引は昨年は370億ドルであったが、2012年には1000億ドルを超えることが予想されている。
オンライン支払システムの構築が課題
今後、中国のeコマースがどれだけ伸びるかは、支払いのシステムがいかに速やかに構築されるかにかかっている。今のところ、中国のインターネットユーザーのうち、オンラインで商品を購入するのは28%で、日本の46%やアメリカの71%と比較するとその比率は低い。
中国の企業間電子取引大手のアリババ傘下の消費者向け事業であるタオバオはアリペイという独自のオンライン支払システムを持っている。しかし、中国の中央銀行は銀行間のオンライン支払を実行するための別のプラットフォームの導入を計画しており、オンライン消費の状況は更に大きな変革を迎えるだろう。
Chinese consumers to spend more than $100bn online in 2012
http://blogs.ft.com/beyond-brics/2010/05/06/chinese-consumers-to-spend-more-than-100bn-online-in-2012/Alibaba.com
http://www.alibaba.com/Boston Consulting Group(日本語サイト)
http://www.bcg.co.jp/